VPA / Nagra

VPA

VPA 復活！

「私たちが体験した素晴らしく納得のいく音楽体験をよみがえらせ、すべての名機を音楽再生の面で越える性能を持つ、そんなクラシックアンプを作りたい」
・・・開発者の思いを乗せて約15年間生産されたNagra VPA。2011年の生産完了のアナウンスから3年、復活を望む世界中のVPAファンの熱いご要望にお答えして、2014年、完全復活いたしました。

純A級、845プッシュプル三極管モノブロックアンプ

845 真空管

VPAのサイズは大きな辞書ほどで、切削加工されたアルミニウム製ボディに身を包んでいます。各チャンネルにつき50W出力のピュアクラス A三極管モノブロックアンプを思い浮かべてみてください。VPAは音楽のすばらしさで人々の心を酔わせ、そのたたずまいの美しさで持つ人々に純粋な喜びをもたらす至高のアンプです。洗練の極みと言えるようなデザインと、厳選された高信頼度、高品質パーツを採用し、直接加熱タングステン三極管によるパワーアウトプットのコンビネーションで高度なスペックが達成される回路設計、両者相まってゆるぎない信頼性と高性能を実現させています。

さらにVPAはインプットからアウトプットまで、完全バランス回路を採用することによって超低IM歪を達成し、フェーズ・シフトを極く低く抑え、また内部フィードバックの必要性を非常に少なくさせています。Nagra VPAのライズタイム, スルーレート、オーバーシュート等の特性は、現存するあらゆるアンプと比較しても圧倒的に優秀で、特に真空管アンプとしてはかつてない優れた測定結果を得るという製品なのです。このような動作性能の特徴はVPAがミニマムパワーでもフルパワーでも、損なわれることはありません。

ゼロ・ネガティブ・フィードバック

低出力真空管アンプでは最近の低能率、ローインピーダンススピーカーなどを理想的にドライブすることができません。このような低出力真空管アンプを、フルレンジ静電型スピーカーやローインピーダンス・ダイナミック型スピーカーと組み合わせても、決して満足できる音質、サウンドステージは期待できません。VPAとの組み合わせにより、ゼロ・ネガティブ・フィードバック・設計のメリットを享受しつつと、ドライブの難しいスピーカーをいとも容易くドライブし、音楽のもつ感動を再現します。

ハイスピード、ローノイズアウトプット・トランスフォーマー

独自のアウトプット・トランスフォーマーは、他の出力トランス真空管アンプによってしばしば見られる低い周波数での飽和や、高い周波数のリンギングなどを避けるために新たに設計された精密アウトプットトランスです。低域のノートは絶対的な重厚さを持ち、忠実なハーモニックスを再現、サウンドステージの描写能力、再現性は素晴らしいのひとことと言ってよいでしょう。

ロードマッチメーター

各モノブロックアンプに装備されている高度に正確なナグラロードマッチメーターは、伝統的なナグラメーター設計技術を応用した独特のメーターで、優れた機能性を発揮します。845出力管が設計者の意図通りに完璧に作動しているかを確認でき、またVPAの出力を、正確に使用するスピーカーとマッチさせることができるのです。

ピークDC電圧と出力管のアノード電流との２つの情報を示すことによって、スピーカーのミスマッチを容易に発見することができ、正しい使用法を提示できるのです。このような細部へのこだわりにより、使用条件設定を完璧に行ない、聴き手は音楽に没頭し、再生芸術を純粋に楽しむことができます。これぞ、純粋なる喜びといえましょう。

2004年のモデルよりVPAが大幅に改良されました。以下、改良点です。

リアパネルはRCAインプット端子を加えて、ジャンパー切り替えによって、バランス、シングルエンドの選択が可能になりました。
インプットレベルの感度をプリアンプとよりよくマッチングさせるために、入力段の回路構成を一新させ、50W出力レベルで、0.4Vから1.0Vにゲインを下げました。これにより、高能率スピーカーでも残留ノイズレベルが低下し、且つプリアンプとのマッチングが最適化されました。
出力管845のフィラメントAC電源をDC電源に変更いたしました。これによってハムレベルが大きく低下いたしました。
スピーカーターミナルをNewタイプに変更いたしました。