Isis Signature / Avalon Acoustics
Isis Signature
いったい、言語で表すことが出来ないものをどのように表現すれば良いだろうか。
Avalon Acoustics(アヴァロンアコースティックス)の最高傑作、Isis Signature(アイシス・シグネチャー)は、今までの設計すべてを遙かに超えて登場いたしました。すべてのレンジに於いて高エネルギーで音をピンポイントに伝えることが可能で、音楽的に意味深い表現の高みへと、聴き手をいざないます。
エンクロージュアの劇的な進化
当初、前モデルのIsis(アイシス)は、評論家諸氏より「革命的なスピーカー」と認識され、絶賛されました。Isisの伝統的な形状を維持した上で、Isis Signatureは、Avalon独自に開発設計いたしました。
エンクロージュアは、静寂、不活性、複合システム(SIC)を応用して再設計されました。それによってアヴァロンは、どのような素材であっても単一素材で構成した場合に発生する「固有モード」が引き起こす音質的な劣化を排除することが出来ました。
ネオジムマグネット・ドライバーユニットと強力なネットワーク
すべてのドライバーはネオジムマグネットで駆動されます。
クロスオーバー回路には、高純度の金属をアバロンの処方で合金にした特注導体を採用しており、一部のパーツにもこの特別な導体を使用しています。
このクロスオーバー回路は、大電流を扱うことが出来、各ドライバーをクロスオーバーさせてフラットな周波数特性を得ながら、同時に、位相がぴたりと合っている「全正位相大電流クロスオーバーネットワークです。インピーダンスは低域に於いてもフラットで、システム共振はなく、アンプに負担をかけることなく駆動出来ます。
その結果、スモールモニターのように振る舞う大型ダイナミックシステムとなり、非常に微細なディテールを含む空間と時間軸をも、爆発的な音圧と同時に高コントラストで再現する能力が与えられました。ノイズフロアはどこまでも低く、過渡特性は非常に速く、今までのどのスピーカーよりも通過するエネルギーの蓄積貯蔵が少なくなりました。
音楽の音域は広範囲です。音階は数オクターブに渡って自由に行き来します。広範囲な音域で、音(音像)が痩せたり太ったりしてはなりません。エネルギーバランスは周波数特性と同等ではなく、エネルギーバランスを構成する要素には、ドライバーの振動板の面積とその形状、バッフルの大きさと形状が関連します。音楽には本質的なエネルギーバランスがあり、スピーカーがそのエネルギーバランスを正しく変換(トランスダクション)しなければなりません。正しく変換されるほど、どの音域でもエネルギーバランスが整い、等身大の音像を表現することになります。 極めてノイズフロアが低い漆黒の闇のような静寂さを背景にして、音楽そのものの演奏が出現することで、リスナーは音楽で包まれます。三次元の立体的でダイナミックな表現により、リスナーの眼前に演奏家を招き入れるかのような体験となるのです。
Neil Patel(ニール・パテル)氏の情熱
Avalon AcousticsのすべてのSignature(シグネチャー)モデルは、設計者、Neil Patel(ニール・パテル)氏による音楽への忠実度に対する公約と責任です。
「Isis Signatureは、Avalonが全責任を負うという印なのです。Avalonがスピーカーに実現した条項は確実、真実であり、Avalonの意向を忠実に象徴すた、ということです。このコンセプトは軽く捉えてはならないもので、忠実度とは真実の保存に対する忠誠の誓いと考えています。デザイナー:設計者の個性を残さないようにして、固有の音の癖を残さず、純粋に音楽をそのままに物語るスピーカーに、シグネチャーの名称を冠します。"入り口"になればと思い、情熱を傾けて、アイシス・シグネチャーを製作しました。」 ……… ニール・パテル
特徴
- 最新設計の軽量ドライバーダイアフラムを装備して、エネルギーの蓄積を最小限に抑えました。それによって、時間軸領域の歪みも低く抑えることが出来、時間軸位相の整合がより整いました。
- Avalon独自設計の第二世代ネオジムマグネット磁気回路構造は、ダイナミックレンジをさらに拡張。
- スムーズで広い音の拡がり(ポーラーレスポンス)によって、最上級のイメージジングの表現能力を備えました。
- Avalon開発のSIC(Silent Inert Composite)複合素材とその構成技術によりエンクロージュアを完成させました。
- ネットワーク回路は音質やイメージングを損なう簡易なプリント基板を一切使用せず、確実な信号伝送が出来る導線で立体的に組み上げています。
- 広帯域のクロスオーバー回路は精度の高いドライバー間のアラインメントのために新設計しました。
- 電磁波の侵入による悪影響を防ぐために、慎重にクロスオーバーを設計、配置しました。
- 独自設計のマグネティック技術により、エネルギーを細大漏らさず通過させる(スピーカー内にため込ませない)と同時に、ノイズフロアのレベルもさらに低下させています。
- 独自のダンピングモードにより、キャビネットの共振を抑えています。
- 音響学的に設計されたスピーカーグリル(ネット)は、エッジ部での拡散効果を抑えます。
- キャビネットのデザインは(音の拡がりを阻害させることがないように)形状を最適化させ、極めてスムーズな音の放射を行います。
Specifications
- ドライバーユニット
- 2.5cm ダイアモンドダイヤフラム・トゥイーター x 1
- 18cm セラミック・ミッドレンジ x 1
- 33cm カーボンファイバー/セルロース複合材・ウーファー x 2
- エンクロージュア
- ポート・フロアー型
- 能率
- 90dB
- インピーダンス
- 4Ω(公称)
- 周波数帯域
- 20Hz~100kHz
- 推奨パワーアンプ出力
- 50~500W
- 寸法
- W370xH1520xD430mm
- 重量
- 80kg