Balance / Brinkmann Audio

Brinkmann Audioの開発理念

Hi-Res音源サブスクリプションの躍進の影で、今まで忘れ去られていたアナログディスクの売上がオーディオファイルを中心に大きく躍進しています。地道にアナログプレーヤーを製作していたメーカーは製品にさらに磨きをかけて、アナログ再生への情熱を燃やし続けてます。

   

1985年にドイツ南部、Achberg(アヒベルク)で創業したBrinkmann Audio(ブリンクマン・オーディオ)もそのひとつです。独自開発の4フェーズモーター登載のBardo(バルド)によって、一躍注目を浴びたBrinkmann Audioの原点は、40年ほど前に発表したBalance(バランス)ターンテーブルです。ほとんど改良の余地がないと言われたターンテーブルですが、細部にわたる地道な改良と4フェーズモーターの採用、さらにパワーサプライの高品位化などによって性能が高まりました。もっと自然でもっと豊かな音楽再生へのヘルムート・ブリンクマン氏の開発意欲は高まるばかりです。

 

Balance Terntable

Brinkmann Audioのターンテーブルのなかでも最重量級ターンテーブル、「Balance」は、絶対的な静かさで回転し続けることによって、Brinkmann Audioの伝説として語り継がれています。1985年の発売以来、Balanceは、時代を超越した機能美に加え、最高の音質とほぼ完璧な品質とを兼ね備えるため、改良を重ねて、評価を高めてきました。基本的なデザインは当初から変わりませんが(正直なところ、オリジナルモデルで改良すべき点はあまりありませんでした)、ブリンクマンの「より良い音」を追求するという経営哲学に基づいて、ターンテーブルは自然な音色の再現を求めて進化を遂げてきました。

現在のBalanceターンテーブルは、基本設計の完全さ、外観の美しさを備え、テクノロジーの面でも最先端技術を投入し、その恩恵によって演奏全体のサウンドステージとディテール、魂を揺さぶるほどの音楽の再現性は、ブリンクマン史上でもかつてないほどに向上しました。BalanceがBrinkmannだけでなく、世界の著名なオーディオ評論家諸氏の間でも絶対的リファレンス・ターンテーブルとして使用されている事実は、Balanceの音楽性と忠実性に対する評価でしょう。海外において、多くの名誉ある賞にその名を連ねたことも至極当然の結果でしょう。

独自の「サイナスモーター」を開発

20年以上もの間、Brinkmannはベルトドライブ・ターンテーブル用のキャプスタン・モーターをドイツの定評あるメーカー、パプスト社製を採用していました。技術的にも音楽的にも、このモーターと当社独自のアナログ・スピード・コントローラーとの組み合わせによって、とても良い結果を得ることが出来ました。

 

その間、ヘルムート・ブリンクマンは、「オアシス」と 「バルド」ターンテーブルに採用したダイレクト・ドライブ・モーターについて、広範な研究と意欲的な開発精神により、音楽再生に有害な磁界をコントロールする方法のみならずモーターのコギングを低減する方法を完成させたのです。それを発展させて、ベルトドライブ・ターンテーブル用の新モーターの設計にダイレクトドライブ・ターンテーブルモーターの知識と経験を応用し、ベルトドライブ用のモーターでも、よりスムーズでより静かなモーターの開発に挑戦しました。

サイナスモーターによるスムーズで静粛な回転

新しい「サイナス」モーターは、Brinkmann重量級プラッター(約18kg)のドライブに理想的なモーターで、4フェーズ(90°×4回)ドライブ回路の採用によって、耳障りな音の原因となるコギングを排除して、今までにないような滑らかな回転を実現しています。駆動コイルとネオジム・マグネットの独特な配置と駆動回路の組み合わせにより、1回転あたり16個の「パルス」を実現しています。さらに、ニッケルメッキを施したスチール製モーター本体を採用したことで実現した500グラムの大きな回転質量は、フライホイールのように機能します。

その結果、ターンテーブルのプラッターを均一な力で駆動出来、振動を著しく低減できました。

新設計の真空管電源「RöNt III」(オプション)

モーターのスムーズで静粛な回転により、楽器から音が発生してから途切れるまでの余韻がいっそう自然になり、ディテール表現力と解像度が向上し、音楽が自然で豊かに再生されます。摩擦のないモーター動作は、音楽の流れに対し極めて自然に、そして、はっきりと表れます。モーターはより大きなトルクを発生するため、起動時間を数秒に短縮することが出来、新設計の真空管電源 "RöNt III "を使用することで、さらに音楽性を豊かにすることが出来ます。

スピンドル ヒーター

スピンドルのハイドロスタティックベアリングが冷えている場合、精度の高いスムーズな回転を得るられません。「バランス」はパワーサプライからベアリングへのヒーター電源を供給機能を搭載しています。膨張率は僅かとはいえども、ベアリング形状は一定の温度を維持することでさらに精度の高いスムーズな回転が得られ絶対的精度を保つことが重要だ、というブリンクマンのこだわりが見て取れます。

LPレコードを聴いていると、隣りに20代の自分が座っている。ベテランのリスナーは若い自分と共にレコード演奏を楽しむことが出来る喜び。いっぽう、デジタル音楽世代のリスナーは、アナログレコードによる新鮮で上質な音楽体験を心豊かに楽しむことが出来る。…….どの世代のリスナーにとっても、充実の聴き心地を与えてくれるターンテーブルが、Brinkmann AudiのBalanceなのです。

フロント(9-10インチアーム用)

Bbalance Front
large image ※写真のトーンアーム、カートリッジ、HRS Baseは製品に含まれません。

フロント(ツインアーム/12インチ+9-10インチ用)

Bbalance Front(ツインアーム用/12インチ+9-10インチ)
large image ※写真のトーンアーム、カートリッジ、HRS Baseは製品に含まれません。

フロント(ツインアーム/12インチ+12インチ用)

Bbalance Front(ツインアーム用/12インチ+12インチ)
large image ※写真のトーンアーム、カートリッジは製品に含まれません。

リア(10インチアーム用)

Bbalance Rear(10インチアーム用)
large image ※写真のトーンアーム、カートリッジは製品に含まれません。

注:アームレスにてご注文の際には写真の出力端子パネルは付属いたしません。

リア(12インチアーム用)

Bbalance Rear(12インチアーム用)
large image ※写真のトーンアーム、カートリッジは製品に含まれません。

注:アームレスにてご注文の際には写真の出力端子パネルは付属いたしません。

Specifications

駆動方法
精密グラウンド ラウンドベルトドライブ
メカニズム
サイナス 4フェーズ、12極モーター
ベアリング
ハイドロスタティックベアリング(ヒーティング機構付属)
ワウ フラッター
0.035%(weighted DIN45507)
ランブルノイズ
-70dB (測定値)
回転数
33 1/3 / 45rpm スイッチによる切り替え
パワーサプライ
外部ソリッドステートパワーサプライ(DINコネクター接続による)
RoNt III 真空管タイプ電源(オプション)
アームベース
航空機グレードアルミ製ボード
ショートアーム(9-10インチタイプ)用アームベース標準装備(回転による位置微調整が可)
ロングアーム(12インチタイプ)用アームベースはオプションにて対応(回転による位置微調整が可)
対応トーンアーム
ショートアーム(9-10インチタイプ)
ロングアーム(12インチタイプ)※オプションの12インチ用アームベース装着時
寸法
プレーヤー部:W550 x H140 x D400 (mm) (内 プラッター部:直径316mm、厚さ90mm)
電源部:W105 x H67 x D110 (mm)
重量
プレーヤー:33 kg(内 プラッター部:18 kg)
電源部:0.5 kg
付属品
レコードクランプ、パフォーマンス・ソリッドステート電源部
オプション
12インチアーム用 追加アームベース
ツインアーム(9-10"または12"タイプより選択可能)
RoNt III真空管タイプ電源

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