dCS(Data Conversion Systems)について / dCS

Vivaldi System

1987年にケンブリッジ大学を中心として、軍需産業コンピューター解析を行っていた技術集団がこよなく愛する音楽再生のためにその技術を注ぎ込む決意をしました。それがデータ変換システム社、dCS社の誕生です。

数学者を筆頭として、最先端をリードする名声を博したオーディオ、エレクトロニクス エンジニアたちが制度化されたCDフォーマットをより優れた音質にしよう、そしてデジタルアナログ変換において、この世界をリードする製品を作ろう、という目的で起業したのです。具体的には、アップサンプリング、独自のジッター低減回路、ディザー回路、各種のフィルター技術、独自のフェイズロックループ、などを次々と発表するや、高音質を求める各国のスタジオが賞賛とともにdCS機器を採用し、その技術が業界のデファクトスタンダードとなったことは皆様ご存知の通りです。

基本となる技術は軍需航空制御と衛星通信の分野で培ったものです。これらは高度の性能を要求するADC(アナログーデジタル変換)、DAC(デジタルアナログ変換)、信号処理システム、さらに、ハイブリッド、モノシリックICの設計をも含むデザイン作業です。デジタル音響分野で最先端技術を革新するには、音響基礎知識、高度な分析的アプローチ、そして、音楽に対する愛情が不可欠なことは言うまでもありません。

信号処理の技術集団であり、さらに音楽に対する情熱を持ち続ける集団であるdCSは、レコーディング産業において、見通しの良さという意味での透明度の基準を塗り替えるコンバーターを次々に発表してまいりました。その技術を応用してより進歩、洗練したデザインのコンシューマー機を作るという決意をするには時間はかかりませんでした。

1996年に世界初の24/96コンシューマーD/Aコンバーター、Elgarを発表し、その存在をオーディオファイルに強くアピールしました。その後、プロオーディオの優れた性能を安定性と洗練度を要求するオーディオファイルの世界にアピールしてまいりました。

プロ機では既に実績のあるD/Dコンバーター・アップサンプラーを洗練度を高めたPurcellとして、コンシューマーからElgarに見合う性能のトランスポートをという要求から、SACD/CDトランスポート VerdiおよびVerdi La Scalaを次々と発表してまいりました。さらに、広範囲にわたって、安定した性能の音の良いデジタル機器は拡張、発展を遂げ、ついにマスタークロックVeronaに至りました。これでオーディオファイル用のデジタル機器はほぼ完璧なラインアップとなりました。

オーディオは感性と技術のアートであると云われています。コンピューター技術を多用した現代のオーディオ機器であると同時に、制作者の音楽への愛情と理解があったからこそ、完成することができたdCSの製品が世界各国のプロオーディオやハイエンドユーザーから絶賛されて続けていることはごく自然の現象といえるでしょう。

作曲家名のネーミングからもお解りいただけるように、dCSは音楽の持つパワーに常に畏敬の念を持つオーディオファイルの集団でもあるのです。ノイズレベルを押さえ、CDディスクから完璧に音を読み込み、何も加えず、そして何も失わずにアナログ変換する、その姿勢は私たちが提案するオーディオ再生理念、音感の静寂を大切にしてサウンドステージを目の前に再現することと完全に一致します。弊社ではこの優れたdCS機器を完璧なサービス体制とともに皆様にお届けいたします。

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