「Stereo Sound Grand Prix 2017」授賞式(2018.1.24)
dCS Vivaldi One「Stereo Sound Grand Prix 2017」ゴールデンサウンド賞受賞
2018年1月24日、ステレオサウンド主催 「Stereo Sound Grand Prix 2017」授賞式が開催されました。dCS Vivaldi One(ヴィヴァルディ ワン)が見事「ゴールデンサウンド賞」を受賞し、dCS社社長、デビッド・スティーブン氏の謝辞を掲載いたしました。
〜 謝辞 〜
dCSの代表者としてこの場で皆様の前に立つことができて、とても感慨深いものがございます。
dCSはデジタルオーディオの限界に挑戦し続け、おかげを持ちまし今年、創業三〇周年を迎えることができました。dCSにとっては特別な年でありましたが、私たちの開発エネルギーと創造性は、今もって会社創業時の雰囲気を持続しているもの、と感じております。
Vivaldi One の受賞に際してここに出席できましたことを大変光栄に思います。
Vivaldi Oneは私たちの今日まで受け継がれた財産を記念するために開発された製品ですが、同時にデジタル音楽再生に向けた私たちの声明でもあるのです。Vivaldi One が皆様に大変好意的に受け止めていただき、非常に嬉しく思っております。
私たちの成功は、製造業者として厳しい命題に挑戦する開発能力と聡明なチームとしてのdCSであることはもとより、日夜、もっともっと優れた製品を、という開発に向かう推進力に外なりません。このたび、来日するに当って、わたくしは社員全員に、製品への忠誠心と、全員が、簡単な道ではなく、常に正しい道を歩んできたことや、改善に対する持続的な努力に対して謝意を表明いたしました。
わたくしの父が、今この授賞式に私とともに参加していれば、どんなに嬉しいことでしょうか。父は日本で過ごした時間や、内田さんとの交流がとても忘れがたい経験だと常々申しておりました。
父は、dCS社を受け継いだ時、会社の能力について熟知しておりましたので、dCSが正しい道を歩めば必ず成功すると信じておりました。父もわたくしも、Chris Hales, Andy McHargという、二人の非常に有能な開発者なしにはこの十五年間、dCSを経営していけたかどうか、疑問です。
皆様ご存じのとおり、日本は音楽への愛情、技術、クラフツマンシップを大変重要視しする国です。さらに、わたしたちがコンシューマーオーディオへの旅を始めたのは日本からですので、とても重要なマーケットであると考えています。
dCS社全員を代表いたしまして、わたくしはグランプリ選考に関わったすべての方々、とりわけ、素晴らしい感性をお持ちの、柳沢功力さま、小野寺弘滋さま、傅信幸さま、三浦孝仁さま、和田博巳さまに心より感謝いたします。評論家としての真摯な活動、ハイエンドを多くの人たちに訴える献身的な努力、dCSを理解、試聴、そして製品を評価するためにかけていただいた貴重な時間にたいして、心からのお礼を申し上げます。私たちの成功は、皆様の支えがあってこそ、と、信じております
また、音楽とオーディオ愛好家に対して、素晴らしい指標を照らすステレオサウンド誌という大変権威ある出版物を発行なさっている、原田勲会長、染谷一編集長に、改めて感謝申し上げます。
dCSを皆様に紹介し、お客様と専門店をサポートするという、地道で大切な努力を続けてきた内田さん以下、太陽インターナショナルにも感謝をいたします。
さらに、音楽とハイエンドオーディオに対する愛情によってdCSを成功へと導いてくださった日本のオーディオファイルにも感謝申し上げます。 そして最後に、この素晴らしい産業界に関係するすべての人たちを仕事に打ち込めるように動かす、すてきな音楽を作曲、また演奏する音楽家の皆様に、感謝を捧げたいと思います。
ゴールデンサウンド賞をここでいただける栄誉に属し、この賞がわたくしのチームにさらなるデジタルオーディオを主導的な立場で推進する奨励となることは間違いございません。 本日は大変ありがとうございました。----- David J M Steven (dCS CEO)