Vivaldi Clock / dCS

Vivaldi Clock

Vivaldiシステムのクロッキングを一括して担うのがVivaldi Clock(ヴィヴァルディ マスタークロック)です。

Vivaldiシステムはマルチステージのフェイズロックドループを装備しているので、Vivaldi Clockでシステムのクロッキングを一括させることにより、デジタル信号処理の弱点であるジッターを最大限に減少させることが可能です。

            

細やかな音の粒立ちがより明瞭になり、楽器の輪郭がはっきりと浮かび上がり、さらには演奏家の気配までもが照らしだされ、しなやかに紡がれた音の広いダイナミックレンジによる実在感といった、オーディオファイルが本来望んでいる再生の質の並ならぬ向上を実現しました。

Vivaldi Clockは、世界最高の超高精度の発振器クリスタルオシレーター、VXCOを厳選したマッチペアにて搭載いたしました。VCXOは、立ち上がり特性がすばらしく、2nano/secと極めて低いジッターを誇ります。タイミングエラーを大きく排除するため搭載されたハイスピードFPGAと高精度・低ジッターのVXCOは、Vivaldi Clockには欠かせないアイテムなのです。

開発にあたり、ルビジウムの搭載も検討いたしました。しかしながらルビジウムは発振精度は高いのですが、ジッターではVXCOに劣ることが判明いたしました。音楽再生には低ジッターが最重要であるとdCSでは考えます。どちらが有利かを考慮し、あえてVXCOを選択したdCSこそ音楽を愛するメーカーの面目躍如ということが出来るのでしょう。

Vivaldi Clockでは新たにGroup-1とGroup-2の2系統の出力を用意いたしました。これにより44.1kHzベースと48kHzベースの2つの異なるクロッキング周波数の同時出力が可能になりました。それぞれの出力にはバッファーを装備し、接続器から逆流する不良成分をシャットアウトしました。また、正確なクリスタル発振は、22.5792MHzまたは、24.5760MHzから、44.1KHzまたは、48KHzを作り出します。

Vivaldi Clockのクロッキング周波数は、通常の44.1kHz/48kHzに加え、2倍(88.2kHz/96kHz)、4倍(176.4kHz/192kHz)へと可変が可能です。これによって、音質がどう変化するかという、個々の音楽ソフトのより細かなセッティングがお楽しみいただけます。※ 写真(左上)は上からVivaldi Transport、DAC、Upsampler、Clockのブラックタイプです。

フロントパネル

Front Panel
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リアパネル

Rear Panel
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Specifications

デジタル入力
BNC x 1 外部クロック入力
(GPS Reference1.5 or 10MHz、TTL or AC)
クロック発振
高精度温度補正 Dual VCXO
クロック周波数
44.1kHz / 48kHz
精度
+/-0.1ppm
ワードクロック出力
BNC 4系統 x 2 Group
44.1kHz,48kHz,88.2kHz,96kHz,176.4kHz,192kHz)
消費電力
10W(曲型値),12W(最大値)
電源電圧
100V 50/60Hz
外形寸法
W444xH125xD435mm
重量
13.6kg
カラー
シルバー/ブラック

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