Varèse Music System / dCS



魂が震えるような音楽再生を Varèse Music System

「今まで見えなかった楽曲の新しい側面を発見する」「リスナーを包み込むような演奏再生によってアーティストの存在を身近に感じられる」「楽曲の衝撃を存分に体験できる」そんなオーディオ機器の製作をdCSは目指して、リスナーの皆様を音楽の内面に奥深く誘います。

Varèse Music System(ヴァレーズ ミュージック システム)は、dCS史上、最も野心的なプロジェクトとなりました。「どうすれば音楽を心から愉しむ方々のために、より深遠で没入感のある音楽体験をお届けできるか…」このような課題から開発をスタートさせました。Varèse Music Systemは、この目的に沿って作られたdCS作品の集大成なのです。

dCSは、リスナーが音楽を再生しコントロールする方法をもっとシンプルに、そして同時にもっと音源に正確で、細部まで見透せるサウンドによって音楽の演奏状況を肌で感じられる機器を目標としました。dCS独自の技術を掘り下げることによってオーディオ工学の限界を拡げたのです。最高度の忠実度で血の通った演奏の息吹を再現し、リスナーを音楽演奏の真っ只中に招き入れるが如く再現する音楽システム、それがVarèse Music Systemです。

dCSが成し遂げた技術進化によって、かつて体験したことのない音楽再生能力が実現できました。これはdCSとデジタルオーディオの新時代の幕開けを告げる根源的な進化とも申せましょう。音楽がこれまで以上に解放的で、より高い表現の領域を発見し、音楽もあるがままに空間をたゆたい、リスナーの 感性に直接的に訴えるような再生芸術がVarèse Music Systemによってもたらされます.。

Varèseは、感動的な音楽体験のレベルを昇華させるため、革命的なデジタル技術を新たに構築。高い精度で絶対的原音忠実性で音楽再生をお届けします。

無垢のアルミニウムビレットから完全削り出しシャーシ採用

Vareseユニットの筐体は、無垢のアルミニウムビレットから削り出された一切の妥協を排除した高剛性シャーシに収められています。

Vareseのシャーシは、基盤を取り付ける作業を考慮した設計です。NCマシンによってアルミブロックを切削したもので、可能な限り接合部分を省いた、準モノブロック(一体構造)となっています。モノブロック構造は不要な共振を引き起こさない、また、微振動の影響を受けない理想的なシャーシです。

Varèse Core シャシー Varèse Core シャシー Varèse Core シャシー

※ 写真はVarèse Core

コネクターを排除した12層大型フレックスリジッド基板を採用

最適なオーディオ品質と信頼性を実現する一枚の基板によるフレックスリジッド回路を採用しています。

Vareseは、基板の構造、構成についても妥協を排しています。一般的に回路構成は、シャーシに収めるにはサイズに制限があるため複数の基盤を前後、左右、底面にそれぞれ配置し「各基板をリボンケーブルでコネクター接続する」という方法が採用されてきました。これによるリボンケーブルやコネクターの接点劣化に悩まされてきました。

Vareseは、シャーシに収めるため、1枚の12層大型基板を”折り曲げて”一枚の基板としてシャーシに収めることに成功いたしました。基板からすべてのコネクターを排除し(とくにCoreでは複雑な折り方をしています)折り曲げる部分をフレキシブルな基板材料とし、デリケートな信号を処理する部分は堅固な材質を使用し、基板自体に2種類の材料を使っています。

これによりリボンケーブルやコネクターなどの接点劣化による波形の乱れが大幅に減少し、理想的な伝送が可能になります。これは、世界初の技術で、dCSでは「フレックスリジッド」基板と呼んでいます。

Vareseの優れた構造品質と隅々まで行き届いたdCS クラフトマンシップは、細部へのこだわりを反映しています。

Varèse Core 内部 Varèse Core 内部 Varèse Core 内部

※ 写真はVarèse Core

dCSの果敢な挑戦

  

dCSは1980年代からデジタル分野での革新的な技術を開発してきました。得意分野はレーダー技術で、その心臓部のアナログ・デジタル変換プロセスに独自の視点で開発を始めたのでした。その技術は高く評価され、英国ロイヤルネイビー、シーハリアーFA2に搭載され、セルビア紛争、イラク/クウェート戦争などで正確に任務をこなしました。

冷戦終結後の平和協定が確立した1993年には、市場ターゲットを完全に音楽分野へと移行。dCSはデジタル・コンバーターの草分け的存在として、世界中の音楽スタジオやハイエンド オーディオ界にハイレゾ録音・再生で貢献してきました。クロッキング、アナログ/デジタル変換、オーディオ工学を駆使したdCSによる開発は、デジタル・オーディオのデファクトスタンダードとなり、その流れを形成し、多くの専門家の方々からは「素晴らしい音楽を非常に高い水準で蘇らせてくれた」と評価されて参りました。

Varèse Music Systemは、長年にわたるdCSによる技術的進歩の伝統を受け継いでいます。デジタルオーディオ・デザインの最先端に位置し、数十年の経験を持つdCSエンジニア チームによって生み出された独創的なカッティングエッジ・テクノロジーによっ てVarèse Music Systemは誕生しました。

実績に安住しないパイオニア精神、信念と熱意がdCS独自のDNAです。そのような環境下、dCSは客観的な測定による優れた性能と科学に基づいた音質の向上を実現し、デジタル音楽再生の高度な基準を打ち立てると同時に、新たな可能性の扉を開くことができました。

Varèse 開発から発表まで

VarèseからLinaそしてVivaldiへ (2025.2.17)

Varèse はじめに音楽ありき (2025.1.17)

Varèse 技術解説 (2024.8.23)

Varèse ご紹介 (2024.8.8)

フロントパネル&リアパネル

Varese Music System Front Panel Varese Music System Rear Panel

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