Rossini Clock / dCS
Rossini Clock
Rossiniシリーズには、ネットワークプレイヤーRossini DACと、そのRossini DACにCDトランスポートを搭載したRossini Playerが用意されています。Rossini Clock(ロッシーニ クロック)は、Rossiniシリーズには必要不可欠な外部マスタークロックです。Rossini Clockを加えることによってさらなる性能向上がはかれる大変重要なアイテムです。もちろんクロック入力を装備した他ブランドのデジタル製品にも使用できます。(75ΩBNCケーブルにて接続)
「クロッキング」が重要なのはなぜ?
「クロッキング」はデジタル関連機器にはたいへん重要です。dCSでは、スタジオ機器を供給した当初よりクロッキングとその同期との重要性を提唱してきました。デジタル音楽が飛躍的に向上したのは、90年代のリマスターCD等からもおわかりのようにレコーディングフォーマットの改善もさることながらクロッキングの重要性が認識されたからによるものです。
オートクロッキングセレクト機能
Rossini Clockは、トップグレードである「グレード1」マスタークロックで、44.1kHzと48kHzのクロック出力を個別に備えています。Rossini PlayerやRossini DACとの接続は、オートクロッキングモードで簡単に行え、音質の向上に寄与します。また、他のデジタルソースのサンプリングフォーマットによって、自動的にクロッキング選択が行われるので、周波数に拘わらず音楽を楽しむことができます。
ジッターコントロールの重要性
デジタルシステムでは、サンプルは一定の時間に正確にトランスファーされなければなりません。ご存じのようにサンプルタイミングの不安定性はジッターと呼ばれており、全てのデジタル機器はこのジッターから逃れることができません。ひどいジッターはアナログ変換において基のデータに影響を及ぼし、演算課程では精度を欠いたデータを構築することになります。dCSでは、外部クロックを使用しない場合通常D/Aコンバーター搭載のクロックをマスターモードにしての同期を推奨しています。しかし、聴感において別筐体のクロックをマスタークロックとして使用することでかなりの音質の改善が見られます。これは、あくまで私たちの耳と脳の解釈であり、人間の器官による判別がいかに鋭いことの証明でもあるのです。
dCSは、デジタルオーディオ分野での外部クロック推奨先駆者でもあります。クロッキング技術は常に洗練度を高めており、dCSのマルチステージフェイズロックループ(PLL)システムはその精度と入力オーディオストリームからのジッターコントロールにおいて、世界水準を遙かに超えています。
全てのdCS機器に使用されるクリスタル発振器は、エージングが施され、長年の安定性を考慮して選別された後、広い温度範囲で一個一個測定されています。これは全て最適な動作性能を保証するためです。
Rossini Clockは、洗練されたマイクロコントローラーシステムが搭載されています。スムーズな周波数補正が温度変化に対応して行われること、そしてこのアプローチはクリスタルクロックはもとより、原子クロックよりも優れた安定性を誇る、ということです。
Rossini DACおよびRossini Playerは、すでに世界最高峰のネットワークプレイヤーですが、Rossini Clockを追加することでさらに磨きをかけ、全く新しいドメインに聴き手を誘います。貴方は、ごく自然な音楽性とオリジナルレコーディングの忠実な再現性に、心を打たれるに違いありません。圧倒的なリアリティで、あなたの目の前に音楽情景が浮かぶ、これこそが私たちの求める臨場感ではないでしょうか。
フロントパネル
リアパネル
Specifications
- クロック周波数
- 44.1kHz, 48kHz
- クロック精度
- +/-1ppm以下(環境温度10-30℃)
- 出力
- 独立出力 75ΩBNC
- 44.1kHz固定(出力1)
- 48kHz固定(出力2)
- 44.1kHz(出力3)RS232による制御可能
- スタート時間
- 精度を確保するまで約1分
- 消費電力
- 最大4W
- 電源電圧
- 100V 50/60Hz
- 外形寸法
- W444xH64xD435mm
- 重量
- 8.3kg
- カラー
- シルバー、ブラック